舌が下がっていませんか?
「落ちベロ」が歯並びと健康に与える影響
大阪市西区肥後橋のReina歯科医院です。
前回のブログでは、上下の歯が触れ続けてしまうクセ「TCH」についてお話ししました。その中で、TCHを治す最大の鍵として「舌の位置」を挙げましたが、今回はその**「舌」**にフォーカスを当てて深掘りしていきます。
今、あなたの舌の先はどこにありますか? もし、舌が下の歯の裏側に触れていたり、どこにも触れずに浮いていたりするなら、それは**「落ちベロ(低位舌)」**かもしれません。
最近テレビや健康情報で「落ちベロ」という言葉を耳にしたことはありませんか?
舌は普段あまり意識しませんが、歯並びや呼吸、睡眠などに大きく関係しています。
舌が正しい位置にないと、歯並びの乱れや口呼吸の原因になることがあります。
■ 近年増えている「落ちベロ(低位舌)」とは?
最近、テレビや健康番組などでも
「舌が落ちている人が増えている」
という内容が取り上げられることが増えています。
この状態は、医学的には
👉 低位舌(ていいぜつ)
と呼ばれます。
一般的には「落ちベロ」とも呼ばれています。
■ 落ちベロとはどんな状態?
本来、舌はリラックスしている時でも
上あごに軽く触れている状態 が正常です。
しかし落ちベロの場合、
・舌が下あご側に落ちている
・舌が前歯を押している
・舌の力が弱い
といった状態になります。
■ 「落ちベロ」は万病のもと?舌の正しい位置とは
「舌なんて口の中のどこにあっても同じでしょう?」と思われがちですが、実は舌は「巨大な筋肉の塊」です。
理想的な舌のポジション(スポット)
舌の正しい定位置は、「上あご(口蓋)」にぴったりと吸い付いている状態です。 具体的には、舌の先が上の前歯の付け根にあるポコッとした膨らみ(スポット)に触れ、舌全体が上あごの天井にピタッと収まっているのが正常です。

■ 落ちベロはなぜ増えているの?
▶ スマホ・パソコンによる姿勢の変化
スマホを見る姿勢は、頭が前に出やすくなります。
この姿勢になると
・舌が後ろに引き込まれる
・舌が下がりやすくなる
と言われています。
▶ 柔らかい食生活
現代は噛む回数が減っています。
噛む回数が減ると
・舌の筋肉が弱くなる
・口周りの筋肉が衰える
結果として舌が下がりやすくなります。
▶ 話さない生活
メールやチャットでのコミュニケーションが増え、口を動かす機会が減っていませんか?
話す回数が減ると
・舌の筋肉が弱くなる
・口周りの筋肉が衰える
結果として舌が下がりやすくなります。
▶ 口呼吸
口呼吸になると舌は自然と下がります。
舌が下がるとさらに口呼吸になりやすくなるため、
悪循環が起こります。
■ 落ちベロとTCHの関係
実は、落ちベロはTCHと非常に深く関係しています。
舌が正しい位置にあると、
上下の歯は自然と離れた状態になります。
しかし舌が下がると
👉 顎の筋肉が緊張しやすくなる
👉 歯が接触しやすくなる
結果として
TCHを引き起こす原因 になります。
■ 落ちベロが引き起こすトラブル
舌が正しい位置にないだけで、お口の中だけでなく全身、さらには見た目にまで悪影響が及びます。
● 老け顔・二重あごの原因に
舌は顎の下の筋肉(口底筋群)とつながっています。
舌が落ちるとフェイスラインがたるみ、痩せているのに二重あごになったり、ほうれい線が深くなったりと、一気に「老け顔」が加速します。
● 歯並びの乱れ・矯正後の後戻り
舌は歯並びを内側から支えています。
舌が下がると
・出っ歯
・受け口
・歯列の狭窄
・矯正後の歯並びが元に戻る
などにつながることがあります。
● 口呼吸・口腔乾燥
舌が下がると口が開きやすくなり、
虫歯や歯周病のリスクが高まります。
● いびき・睡眠の質低下・睡眠時無呼吸症候群
寝ている間に舌が喉の奥に落ち込み(舌根沈下)、気道を塞いでしまいます。激しいイビキや無呼吸を引き起こし、脳の酸素不足から仕事のパフォーマンス低下や心疾患のリスクを高めます。
● オーラルフレイル
舌や口周りの筋肉低下は、食べ物を喉の奥に送り込む力が弱まり、
飲み込みづらさや誤嚥・誤嚥性肺炎のリスクにも関係します。
■ 落ちベロセルフチェック
次の項目に当てはまるものはありませんか?
✔ 気づくと口が開いている
✔ 口呼吸になりやすい
✔ 舌が歯に触れている
✔ 舌の縁がギザギザの形になっている
✔ いびきをかきやすい
✔ 滑舌が悪くなった
✔ 食べ物を飲み込みにくい
✔ 顎が疲れやすい
2つ以上当てはまる場合は、低位舌の可能性があります。
■ 落ちベロ改善のトレーニング
落ちベロは、舌や口周りの筋肉を鍛えることで改善が期待できます。
【スポットポジション】
① 舌先を上の前歯の裏に置く
② 舌全体を上あごに軽くつける
③ 上下の歯は離す
👉 落ちベロ改善の基本姿勢です

【ポッピングトレーニング】
① 舌を上あごに吸いつける
② 「ポン」と離す
③ 繰り返す
舌の筋力アップに効果的です。
【あいうべ体操】
① あー(大きく開く)
② いー(横に広げる)
③ うー(しっかりすぼめる)
④ べー(舌を前に出す):根元から延ばすことが重要です

👉 大きくお口を動かし、10回を目安に行います
口呼吸改善や舌機能向上にも役立ちます。
■ 落ちベロは予防や歯並びでも重要です
当院では、歯並びや噛み合わせだけでなく
舌や呼吸の状態 も重視しています。
歯並びは、歯だけでなく
「舌・筋肉・呼吸」 すべてのバランスで維持されています。
「舌の位置」という、一見小さなクセが、あなたの10年後の見た目と健康を左右します。
Reina歯科医院では、歯の治療と同じくらい、この「舌のトレーニング」を大切に考えています。お口のトレーニングを通じて、若々しいフェイスラインと、深い睡眠、そして一生守れる歯を手に入れましょう。
■ まとめ
舌は普段あまり意識しませんが、
実はお口の健康にとても重要な役割があります。
落ちベロがあると
・TCH
・歯並びの乱れ
・口呼吸
・顎関節症
・睡眠の質低下
などにつながることがあります。
しかし舌の位置や筋肉は、
トレーニングで改善が可能です。
気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。
⭐内部リンク
▼歯が当たるクセも要注意
舌が下がることで、歯が触れ続けるTCHを引き起こすことがあります。
👉 【上下の歯はあたっていますか?】
▼お子さまの歯並びにも影響します
舌の位置は、子どもの歯並びの成長にも深く関係しています。
👉 【子どもの歯並びは舌で決まる?】
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