保険の白いかぶせ物とセラミック(ジルコニア)冠との違い
こんにちは。大阪市西区江戸堀、肥後橋駅・淀屋橋駅近くの歯医者「Reina歯科医院(れいなしかいいん)」です。
むし歯治療でかぶせ物が必要になった場合、白い歯を希望すると、選べる材料には主に 保険診療のCAD/CAM冠 と 自費診療のセラミック(ジルコニア) があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1.費用の違い
ご存じの通り、まず費用が大きく異なります
保険診療(CAD/CAM冠): 国が費用の7割を負担するため、患者様の自己負担は 1本あたり約5,000円前後 と比較的安価です。国が診療報酬を決めていますので、物価が変わっても、誰が治療しても、どこで治療しても、全国一律の自己負担額になります。
自費診療(セラミック・ジルコニア): 費用は医院によって異なりますが、一般的に 1本あたり10~15万円程度 です。一部の医院では5万円から20万円の範囲になることもあります。
2. 適合性と耐久性の違い
歯医者が最も重要視している大きな違いは適合性と耐久性です
自費診療と保険診療では、1本の歯を作る工程が大きく異なり、作るための材料も異なります。
さらに、歯を作製する歯科技工士が、1本の歯にどこまで時間と手間をかけることができるかも、両者の大きな違いです。
その結果、材料的な特性からも、保険診療のかぶせ物(CAD冠)は、比較的歯との適合が甘くなる(わずかな隙間が生じる・歯との段差が目立つなど)傾向がみられます。
一方で、耐久性も両者で大きく異なります。
保険診療で受けることができる白い材料は、強化したレジン樹脂のため、咬む力への抵抗性が比較的弱いことが明らかになっています。
また、中長期的にみると水分を吸収し、材料自体の劣化も起こるため、装着したかぶせ物が脱離したり、割れたりするリスクがセラミックよりも高いことが報告されています。
日本以外の諸外国では、CADCAMレジンブロックでできた歯は最終補綴ではなく、最終補綴を入れる前の仮の歯として使われることから、やはりあまりお勧めできるものではありません。
セラミックはというと、材料自体の強度は非常に高く、また長期的な安定性にも優れています。
CAD/CAM冠(保険):
・歯との適合がやや甘く、わずかな隙間や段差が生じやすい。
・強化された樹脂(プラスチック)で作られていますが、咬む力に対する耐久性が低く、水分を吸収することで劣化することがあります。
・脱離や割れのリスクが中長期的に高いです。
セラミック(自費):
・材料の特性上、非常に高い強度と長期的な安定性を持ちます。
・自費技工の研鑽を積んだ熟練の歯科技工士が丁寧に作製するため、適合性が高く、隙間が少ないです。
3. 歯を削る量の違い
記で、保険の材料は強度がそこまで強くないと述べました。
このことから、一定の噛む力に耐えるために、かぶせ物の厚みが必要となります。
その厚みはどこから得られるかというと、歯を削る量がかぶせ物の厚みになります。
よって、保険の白い材料を装着する歯は、かなり大きく歯を削らなければなりません。
CAD/CAM冠(保険):
強度を保つためにかぶせ物を厚く作る必要があるため、 健康な歯を多く削る 必要があります。
セラミック(自費):
材料自体が強度を持つため、 削る量が少なくて済む 場合が多いです。
4. 汚れ(プラーク)の付きやすさ
CAD/CAM冠(保険):
表面がややザラついているため、プラーク(細菌)が付着しやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
セラミック(自費):
表面が非常にツルツルしているため、プラークが付きにくく、清潔な状態を保ちやすいです。
※CADCAM冠でも清掃できていればリスクはありません
当院の推奨する治療選択
当院では、長期的な歯の健康を考え、 第一選択としてセラミックによるかぶせ物 をおすすめしております。セラミックは耐久性が高く、清潔な状態を保ちやすいため、歯やお口の健康を守るうえで理想的です。
ただし、患者様の事情に合わせて選択肢をご提案いたします。
例えば:
- 矯正治療中や特定の状況では、まずCAD/CAM冠を選び、後からセラミックに変更する方法。
- 一時的に保険治療を選び、将来的に自費治療に移行する方法。
患者様一人ひとりのライフスタイルやご希望に合わせた治療計画をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
むし歯や治療法についてご不明な点がございましたら、ぜひ「Reina歯科医院」までご連絡ください。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。